「格好つけるな、プライドを捨てろ」東京のタクシーで最後に勝ち残るドライバーの共通点

「まずは都心へ向かいなさい」

入社直後、誰もが会社や先輩からそう指示されるはずだ。 だが、なぜ会社は口を揃えて「都心」と言うのか。そして、経験を積んだ先にある「本当の営業スタイル」とは何なのか。

今回は、初心者が真っ先にぶち当たる「恐怖とプライド」を打ち破り、どんな状況でも着実に売上を立てて帰ってくる「稼げるドライバーの思考法」を解説する。

1. 会社が「まず都心へ行け」と言う本当の理由

「なぜ最初から地元や郊外ではなく、混雑する都心に行かされるのか?」

理由はシンプルだ。圧倒的な場数を踏み、タクシー営業の「基礎体力」と「度胸」を叩き込むため(勉強期間)である。

都心部(港区・千代田区・中央区など)は、人の流れもタクシー需要も途切れることがない。右も左もわからない新人であっても、とにかく車を走らせていればお客様と遭遇する確率が圧倒的に高い。

最初は失敗してもいい。都心という「需要の荒波」の中に身を置き、お客様を乗せる感覚、接客のテンポ、東京のスピード感に身体を慣らす。会社が「都心へ行け」と言うのは、最短でプロとしての経験値を稼がせるための、いわば特訓なのだ。

2. 変なプライドは捨てろ。「わかりません!」と言える奴が一番強い

都心で場数を踏んだ新人が、次にぶち当たる壁が「道を知らない恐怖」だ。 目的地を告げられた瞬間、頭が真っ白になり、知ったかぶりをして間違えた道を走り、トラブルになる――これが一番やってはいけないパターンである。

ここで稼げるドライバーと挫折するドライバーの差が出る。 勝ち残るドライバーは、変なプライドを一切持たない。

「申し訳ありません!勉強中でして、道に詳しくないんです。カーナビに入力して、安全・確実にお送りしてもよろしいでしょうか?」

そうやって素直にお客様に頭を下げられるドライバーが、結局一番強い。 東京のお客様の多くは、無理に格好つけて遠回りされるよりも、素直に「わかりません」と認めてナビで丁寧に対応してくれるドライバーに好感を持つ。プライドを捨てて素直になること――これが、メンタルを守りながら売上を伸ばす最強の武器だ。

3. 最終形は「どこでも営業できる」泥臭い貪欲さ

都心で基礎体力をつけ、プライドを捨てる術を覚えたドライバーが行き着く最終形。それは「どこに放り出されても、貪欲にお客を拾って帰ってくる力」だ。

ロング(長距離)のお客様を乗せて、見たこともない郊外や知らない土地の駅に辿り着くことがある。 売れないドライバーは「ここどこだ?」と不安になり、空車のまま知っている都心まで何十キロも無駄に走って戻ってしまう(いわゆる回送バック)。

しかし、本当に稼ぐドライバーは違う。

  • 「知らない駅だけど、ロータリーに客が並んでるな。よし、並んで乗せよう」
  • 「知らない街だけど、人が歩いているから1本流してみよう」

どこへ飛ばされようが、客がいれば躊躇なくつける。道が分からなければ「ごめんなさい、この辺りの地理に疎くて…」とお客さんに聞きながら走ればいい。

「格好つけず、目の前の需要に泥臭く食らいつく」

この貪欲ささえあれば、東京のどこにいても、あるいは都外に飛ばされようが、絶対に手ぶらで帰ってくることはなくなる。

泥臭さを笑わない仲間が、ここにはいる

タクシーの営業に、スマートで格好良い裏技なんて存在しない。

会社のアドバイス通り都心で揉まれ、 お客様に素直に頭を下げてナビを頼り、 どんな知らない街でも泥臭く目の前のお客様を乗せる。

この泥臭いプロセスを愚直に繰り返した人間だけが、最後に「どこでも稼げる本物のプロ」になる。

「失敗するのが怖い」「格好悪い姿を見せたくない」と思う必要は一切ない。 明治交通には、同じように「わかりません!」と頭を下げながら泥臭く育ってきた先輩たちがたくさんいる。

変なプライドは上京する時に捨ててくればいい。 貪欲に稼ぎたいという熱意だけを持って、俺たちのところに飛び込んできてほしい。

【明治交通労働組合からのお知らせ】

明治交通労働組合では、未経験からプロのドライバーを目指す方からのご相談や職場見学を歓迎しています。

「最初は本当にナビ頼みで大丈夫なのか?」 「先輩たちがどうやって知らない道を攻略していったのか知りたい」

現場のリアルな泥臭いノウハウも、包み隠さずお話しします。

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